軽いペグを探してみた!

軽いペグを探してみた!

こんにちはふじさんです。
夏キャンプは暑いからヤダと奥さんから断られました。

PANDA TCペグ

 PANDA テントは割と有名なテントで「こいしゆうか」さんと「Tent-Mark design」のコラボのソロ用テントです。超軽量のバリバリ山岳テントとまではいきませんが、ある程度軽量、土間スペースあり、カラフルとバランスが良いテントです。PANDA TCはこのPANDAテントの軽さと引き換えにポリコットン素材を使ったものです。

 それで去年PANDA TCを買ったんですが、重い。(PANDA TCはちょっと重くなっていますが)軽さが一つの重要なファクターなわけですが、重いのよ、ペグが!84.8g/本。そんなわけでソロテントペグを探してみることにしました。


意外とゴツいペグ

ペグ

 求めるペグですが、軽く抜け難く頑丈なペグがいい!ハッハッハ!わがまま放題です。
 軽い⇒最重要項目は材質、次に長さ、最後に形状で関係してきます
 抜け難さ⇒形状、長さ
 堅牢性⇒材質、細長比
 こうやって書いてみると何となく材質が最重要項目ということになりますね。その次に形状か長さですね。これは甲乙つけがたい重要性を持っている感じです。どちらが重要かは簡単に答えは出ない感じですね。

材質(軽さ・堅牢性)

 材質についてですが、ペグで使われる材料はスチール、アルミ、チタン、プラあとはステンレスの5種類が主な材料です。ちょっとネットで調べてみた情報は下記の通りです。比重は重い順で
 鉄>ステンレス>チタン>アルミ
 テントに標準でついているのは大体スチールだと思います。

種類 比重g/cm3 ヤング率 備考
スチール 7.9 205 一般的。ペグの材料では一番重い方。剛性は高い。
アルミ 2.8 69 錆びなしでスチールより軽いが、剛性が低い。
チタン 4.5 106 スチールより軽くアルミより剛性も高いが値段も高い。
ステンレス 7.7 200 スチールとほぼ変わらずだか錆びず。
プラ(ABS樹脂) 1.06 2.6 圧倒的に剛性が低い。使いどころが限られる材。


形状

普通のペグ

 断面形状が〇型のペグ。基本的にはある程度固い地面に打ち込んで使う感じで汎用性は高いです。軟らかい地盤や、タープのように張力がかかる場面ではある程度の長さが必要です。タープの場合は30cm以上を選択するのが割と通例になっています。テントの場合は20cm程度で良いと思います。ちなみに私はタープのメインポールでは38cmを使っています。
 ザックリこの手の種類を紹介しますと・・・

ピンペグ

 テントに付属のもので丸い棒状のものを曲げた感じの見た目です。この打撃部の曲げ方によって打ち込みやすさが変わってきます。先端と打撃部が直線になっていないと打ち込み角度のコントロールにちょっと気を使った方が良いです。また、打撃角度が悪いまた、打撃力がありすぎるとこの曲げた部分が折れます。私は2本くらいここを折りました。


右のペグは打撃ポイントがズレてます
ネイルペグ

 基本的にネイル(釘)の形状をしているものがこれです。ただ、釘の形だと張り縄を縛りにくいので打撃側に張り縄をひっかける樹脂がついていることが多いです。ピンペグと違い打撃部が曲がっていないため、ハンマーでの打撃力がまっすぐ先端に届くため貫通力が高いです。反面先端に張り縄を固定し難いです。打撃側に張り縄固定用に樹脂を付けたものがありますが、打撃時に割ることが多いのでこれも気を付けましょう。

鍛造ペグ

 鍛造ペグはスノーピークのソリッドステーク、村の鍛冶屋のエリッゼステークに代表されるペグです。鋳造は型に鉄を流し込み成形するのに対し、鍛造は叩きあげて成形します。叩上げることにより細かな気泡等が無く密度が高まり強度が増すようです。ある程度の長さがあれば砂地以外ほぼ万能ですが、重い。こんなペグ絶対曲がらないだろうと思っていたが、塩原グリーンビレッジで曲がりました!


Vペグ

 張り縄などで引っ張られる方向に大しての断面積が大きく抵抗があるのが特徴です。そのため、砂地から柔らかい地面に向きです(砂地では幅広のものを使わないと抜けますけどね)。しかし、長いものがあまりないのでタープのように張力が必要なものは素直に長いペグで固い地面まで打ち込んだ方が良いと思います。

Vペグ・Uペグ

 Vペグはその形状から引き抜き後に溝になっている部分に泥が溜まりやすいです。私はVペグを持っていくときは掃除用に歯ブラシ入れてます。反面、この形状のため重ねて保管できるため収納スペースが小さいです。打ち込み時打撃角度が悪いとかなり簡単にグニャリと曲がるので気を付けましょう。ソロキャンプ時にUペグを蹴りこんで曲げたり、圧入して曲げたり何本もダメにしました。

Yペグ

YペグはVペグの弱点の一つである折れやすさを改善したものです。しかし同時にVペグの利点である重ねて収納スペースを節約ができなくなったのでかさ張ります。普通のペグよりかさ張ります。


スクリューペグ

 使ったことがないので情報でしかないのですが、Vペグよりさらに砂地向きとのこと。固い地面は難しいと思います。汎用性は低そうですが、砂地や柔らかい地面が多い場合は役に立ちそうです。



ペグ購入

 まずはソロ用ということで収納性が高く保持力が高そうなVペグから買ってみました。

UNIFRAME ステンレスペグ

 これは幅広で重ねて保管できるし重さも申し分なくよろしかろうということでこれしかないということで購入してみました。長さ19cm、重さ46.5g。PANDA TC付属のものと比較すると、ほぼ同じ長さで重さは半分程度。良いではないか、良いではないか。


幅広くて頼りになりそう

 使ってみたところ・・・曲がるのよ。グニャリグニャリと!まぁ初期のころはソロハンマーを持っていなかったので足でけりこんでみたり、手で圧入したりしていたので仕方ないのかもしれませんが。
  ⇒ソロキャンプでペグハンマーは必要なのか!?
  ⇒チタンペグハンマーへの道(完結編)
チタンペグハンマーへの道(完結編)チタンペグハンマーへの道(完結編)
 その後ハンマーを使っても下手なせいかたまに曲がる。それよりも微妙だったのがこのペグ溝が多くて掃除するのが大変なんですよ。溝が三つあるんですよ。そんなわけで次のVペグへ・・・


凹凸が結構あります

ロゴスVペグ

 これは何というか気の迷いで買ってしまったという。買って使う前にものすごくかさ張ることがわかってまるで使っていない。Vペグなに形状的に重ねて収納することもできない。その為PANDA TC付属のピンペグよりもかさ張るという。ホントに何で買ったのか自分でわからない。


重ねられないんです

ノルディスクVペグ

 これは曲がらないように(重くなりますが)ある程度の材料厚みがあり、重ねて収納できるものとして買いました。長さは26.5cm、重さ100g。よくよく考えてみるとPANDA TC付属のペグよりも重い。もうこの辺りは迷走している感じですね。ハッハッハ!
 ちなみにこいつもアッサリと曲がりました。


まさかの重み

Boundless Voyage テントペグ 24cm

 ノルディスクVペグで曲がらないよう材料厚みがあるものを選びましたが、その結果重量がかさみ過ぎになってしまいました。ここでVペグは雑なペグ打ち込みをする私では大抵曲げてしまうのでは向いていないということで、Vペグはあきらめました。
 今度は材料から選択するということで、チタンペグで検索してこれにたどり着きました。これはイイ!長さはPANDA TCの19cmより長い24cm、重さはPANDA TCの84.8gより軽く56.5g。素晴らしい!


コードは購入時からついてます

 このペグは20cm、24cm、30cmから選べるのも良いですね。

Boundless Voyage ネイルペグ

 同じメーカーで探してみたらチタンのネイルペグ、Vペグもありました。Vペグは懲り懲りなのでネイルペグを買ってみました。これも軽くてイイ!ちなみに長さは16.5cmと20cmの二通りのようです。


ネイルペグ


まとめ

 というわけで最近はBoundless Voyageで落ち着いています。この会社(多分日本ではない)は色々なチタン製品を扱っているので一度調べてみると面白いです。私もフォーク、ナイフ、スプーンとお猪口がこの会社のものだったりします。
 今回のまとめとして、とりあえず上記のものを含めて家にあるペグを調べてみました。

直径(mm) 長さ(mm) 重量(g) 単位重量(g/cm)
PANDA TC 5.7 19.0 84.8 4.4
ユニフレームUペグ 19.0 46.5 2.4
ロゴスVペグ 23.0 49.3 2.1
ノルディスクVペグ 26.5 100.0 2.7
BoundlessVoyage 7.9 24.0 56.5 2.35
BoundlessVoyage 5.0 16.7 16.6 0.99
コールマンテント 5.7 19.5 45.4 2.33
コールマンタープ 7.6 24.3 105.2 4.3
Elisse Stake 11.5(9.1) 38.0 341.4 12.2
Elisse Stake 10.0(7.8) 28.0 185.9 6.7
Elisse Stake 7.1(6.3) 18.5 78.9 4.3