寝袋を袋に戻せない対策!

寝袋を袋に戻せない対策!

こんにちはふじさんです。
朝から30℃とかキャンパーにはのっぴきならない事態ですね。

キャンプの撤収

 ファミリーキャンプ撤収の際、どこの家族でも父母で分業して撤収作業をしていることと思います。我が家の場合、起きたらすぐに父親は外に出て大物の片付け、母親はテント内の片付けをすることになっていました。
 しかしテント内の片付けが妙に遅いんで、どうしたのか聞いてみたら・・・
 「寝袋が袋に入らない」


パツンパツン

 快適温度は2℃以上で冬には当然対応していないのですが、冬は暖房器具で対応するので問題なく、子供と一緒に寝れるので便利!・・・ですが確かに袋がパツパツなんです。私は普通に入れられるのですが、我が家の奥さんは漫画レベルの不器用さで、家で予行練習をしてきたのですがダメでした・・・。
 撤収作業はただでさえ時間がないというのに奥さんの負担を軽減するべく寝ずに考えました。


コンプレッションバッグ

 恐らく山登りする人には極々当たり前の装備だと思うのですが、私はコンプレッションバッグを全然知りませんでした。どういうものかというと、一度大きい袋に入れてからベルトをギューギューと絞めこむ。これだけです。これなら奥さんにもできるはずです!
 名のあるメーカーですと下記の3社があります。

モンベル

 コンプレッションキャップLサイズ、φ23cm × 59cm 100g。紹介する三つの中では最も軽量です。他にもコールマンやアウトドアリサーチなどにもコンプレッションバッグがありますが、その中でも軽量の部類です。

Sea to Summit

 コンプレッションドライサックXLサイズ、φ27cm × 57cm 210g。最大の利点は防水(耐水圧10,000mm)であること。ただ、同サイズのコンプレッションバッグの中では重量が重い方です。

イスカ

 ウルトラライトコンプレッションバッグLLサイズ、φ26cm × 55cm、180g。購入時に色々調べましたが、強度と圧縮力の評価が総じて高い評価です。私もこれを買いましたが個人的に強度と圧縮力に問題を感じたことはありません。


コンプレッションバッグを使ってみる

 前述した通り、コンプレッションバッグに荷物(今回は寝袋)をまずは入れます。


これがコンプレッションバッグ

適当にクシャクシャと入れます

 袋に入れるとき、経験的には畳んで入れるよりクシャクシャに入れる方が良い感じになります。畳む時間も勿体ないこともありますしね。


荷物投入後口を閉じます

 口を閉じるのは縛るのではなく、コードを絞るのみでとても簡単です。


まずはフタをします

ベルトを4本締める

 フタを被せてベルトを締めるだけ。非常に簡単です。

所要時間比較

 普通に寝袋を畳んで標準の袋に収納できる人にはこの比較は特に重要なことではありませんが、一応比較をしてみました。


この状態から収納までの時間を計測

 標準の袋に収納するのに2分47秒、そしてコンプレッションバッグは1分43秒。ハッキリ言って普通に標準の袋にしまえる人にとってはどうでもいい時間差です。できる人が時間短縮を目的に買うものではありません。

収納後大きさ比較

 元々コンプレッションバッグという名の通り、圧縮する袋なのでここで真価が発揮されるところです。というわけで、標準の袋に入れた場合とコンプレッションバッグに入れた場合を比較してみましょう。
無圧縮状態では長さ、直径共にコンプレッションバッグの方が大きい。


無圧縮状態

袋サイズの違いがそのまま表れます

これをベルトでグイグイと絞ってみると・・・


高さは縮むが・・・

潰れて横に広がりました

 これではあまりコンプレッションベルトの有用性を伝えきれません。いや、標準の袋に入れられない人にとってはここまでで十分に有用かと思います。しかし、寝袋を標準の袋にスッと入れられる人は、上の写真の潰れ梅みたいなコンプレッションバッグを見ても有用性をあまり感じないかもしれません。
 そこで、もう一つできる人にも納得してもらえる有用性を!


これ

上から見たところ

 左側の寝袋とフリースが右側のコンプレッションバッグに入っています。これは圧縮感を感じられると思います。二つ合わせても寝袋一つ分くらいの大きさに納まります。これは大分圧縮された感じがあると思います。どうですか?

纏め

良いところ
 ・化繊の寝袋であれば1/3くらいに圧縮できる
 ・荷物(寝袋)を小さく纏められない人はこれを簡単にできる
注意点
 ・圧縮して見た目は小さくなるが重さは変わりません
 ・圧縮後は固くなるので、寝袋を荷物の隙間緩衝材としては使えません

 重くてもいいから荷物を小さくしたいというライダーと荷物を小さくしたいキャンパーにはピッタリだと思います。

 こうして、コンプレッションバッグを買って奥さんが片付けるのかと思いきや、さらにエアマットを畳むのが面倒ということでインフレーターマットを購入させられた末に、なぜかテント内の撤収作業は結局私がやることになりました。